【今日の朝ドラ名言「ばけばけ」第29話】三之丞「松江で雨清水といえば、知らぬ者はおらぬ。社長となるには、ふさわしい格を備えております」

#朝ドラ「ばけばけ」レビュー 公開日:2025.11.06

2025年11月6日(木)放送のドラマ『ばけばけ』第29話では、タエ(北川景子)と三之丞(板垣李光人)の悲惨な現状が描かれました。今や、住むところも食べる物もない生活を送っている2人。その姿を見た視聴者からも、「胸が痛い」という声があがっています。

 

その生き方しか知らない

ある日、物乞いとなったタエを目撃してしまうトキ(髙石あかり)。あまりの衝撃に声をかけることもできず、トキは今来た道を逃げ帰ってしまいました。

夜、タエのことを家族に話せないでいるトキのもとへ、錦織(吉沢亮)がやって来ます。ヘブン(トミー・バストウ)の女中が決まらず、焦っている錦織。心変わりはしていないかとトキに尋ねますが、「私は家族が好きです。だけん、家族のためにお断りしますけん」と言われてしまいました。

次の日。司之介(岡部たかし)が働く牛乳屋に、三之丞がやって来ました。社長(滝本圭)を呼び出したかと思うと、突然「こちらで働かせていただけないかと思いまして」と言い出す三之丞。驚いた社長ができることを聞くと、三之丞は社長になりたいと話します。まさかの返答に固まる社長。三之丞は続けて自分は雨清水家の人間だと言うと、自信満々にこう言い放ちました。

今日の朝ドラ名言【2025年11月6日(木)放送 第29話】
三之丞「松江で雨清水といえば、知らぬ者はおらぬ。社長となるには、ふさわしい格を備えております」

「もし雨清水様が社長となりますと、今、社長をやってる私はどげすれば?」と言う社長に、「あ…それは…おいおい考えましょう。ですから、まずはどうか、どうか私を社長に!」と返す三之丞。あまりにも世間知らずで無礼な態度に、社長は三之丞を掴むと「出て行け! どげな思いでやってきたと思うちょるんじゃ!」と、怒鳴りながら店の外へ投げ飛ばしました。

夕方、一部始終を見ていた司之介から今日の出来事を聞いて驚くトキたち。同時にフミ(池脇千鶴)や勘右衛門(小日向文世)はタエの安否を心配しますが、トキはタエの現状を家族に打ち明けられませんでした。

翌日も職探しを続ける三之丞ですが、相変わらず雨清水の人間だから社長にしてほしいと無茶なことを言い出すため、誰からも相手にしてもらえません。行く当てがなくなった三之丞は、タエが待つ廃寺へ帰りました。廃寺の隅で、傳(堤真一)の位牌と遺影を見ながら正座するタエ。三之丞の姿を見ると、物乞いで手に入れたお金を渡し、何か買ってくるよう伝えました。

小さなふかし芋を買った三之丞。廃寺に向かって歩いていると、仕事終わりのトキと出会いました。三之丞は笑顔を取り繕いますが、2人の現状を知るトキは黙っていられません。

別れ際、泣きそうな顔で「おば様を見ました! 物乞いをしている…おば様の姿を」と三之丞に告げてしまうのでした。

SNSでは「三之丞とタエの今後を思うと胸が痛い」「タエ様の物乞い姿を見るのが辛すぎる」と、2人の変わり様に心を痛める視聴者が続出。住む世界が180度変わってしまったタエと三之丞は、今後どうなってしまうのでしょうか。

 

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