【今日の朝ドラ名言「ばけばけ」第28話】雨清水タエ「何ゆえ、頭を下げねばなりませぬか」

#朝ドラ「ばけばけ」レビュー 公開日:2025.11.05

2025年11月5日(水)放送のドラマ『ばけばけ』第28話。吉沢亮さん演じる錦織友一がレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)の女中探しに奔走する中、傳(堤真一)の死後松江を離れていたはずの雨清水タエ(北川景子)が久しぶりに登場しました。しかしその変わり様に、「衝撃的すぎる……」との声が上がっています。

 

松野家を訪ねてきた錦織の頼みとは?

夜、松野家を訪ねてきたのは錦織でした。彼の用件は、トキ(髙石あかり)にヘブンの女中になってくれないかというもの。しかし、遊女・なみ(さとうほなみ)が女中になると意気込んでいたはず。実際に、なみとヘブンとの“面接”は良い感じに進んでいたように感じたのですが…。

じつは、なみが“百姓の生まれ”ということが引っかかってしまったヘブン。侍への憧れからか、士族の女性を女中にしたいという思いでなみの申し出を断ったため、トキに話が回ってきたのでした。ヘブンが女中に提示する給金は月20円と破格です。しかし、通常では考えられないような高給ということは、当然夜の世話も含まれているのでしょう。

借金にあえぐ松野家にとって悪い話ではないと言う錦織に、トキは「バカにせんでごしなさい!」と語気を荒げて断ってしまいました。

次の日、昨晩よく眠れず母・フミ(池脇千鶴)に怪談を聴かせてもらっていたトキは寝不足でシジミの配達へ。花田旅館でヘブンと顔を合わせ挨拶しましたが、どうやらヘブンは女中の話がトキに行っていることを知らないようです。

 

中々見つからないヘブンの女中

松江中学では、ヘブンによる英語の授業が始まっていました。生徒に、自分が話す内容を黒板に書き記すよう指示するヘブン。しかし、その内容は「The owner of that inn is a terrible man(あの旅館の主人は非道い男だ)」「I want to leave as soon as possible(早く出て行きたい)」「I will leave as soon as I find a suitable housemaid(女中さえ見つかればすぐに出ていけるのに)」「What in the world is that man doing(一体、あの男は何をやっているんだ)」と錦織に対する当てつけのようなものでした。

一方、トキは母と仕上げた内職を売りに出かけていました。母と2人で1カ月かけたものですが、おそらく50銭程度の売上にしかなりません。

売りにいく道すがら、道の端にいる物乞いに目を留めたトキ。背を丸めて物乞いをする人に混じって、なんと雨清水タエが座っていたのです。汚れた着物を着ていますが、しゃんと背筋を伸ばして座るタエ。道行く人の「施しを受けたら、頭下げて礼を言うのが物乞いじゃろうが」の言葉にも、毅然とした態度を崩しません。

今日の朝ドラ名言【2025年11月5日(水)放送 第28話】
雨清水タエ「何ゆえ、頭を下げねばなりませぬか」

武家としての気品とプライドは失わず、しかし物乞いにまで身をやつしてしまったタエの姿に、トキは立ち尽くすことしかできませんでした。

雨清水家の今後は、そしてヘブンの女中探しは一体どうなるのでしょうか。

 

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