【今日の朝ドラ名言「ばけばけ」第16話】銀二郎「おトキちゃん、どこか遠い街で暮らしませんか。誰も知らない街で2人きりで」

#朝ドラ「ばけばけ」レビュー 公開日:2025.10.20

2025年10月20日に放送された朝ドラ『ばけばけ』では、雨清水家の織物工場が閉鎖。トキ(髙石あかり)の失職で窮地に陥った松野家のために、婿の銀二郎(寛一郎)が奔走する様子が描かれました。

 

雨清水家の工場が閉鎖! 松野家のために懸命に働く銀二郎

雨清水家の工場では、平井(足立智充)が沈痛な面持ちで閉鎖を宣告。社長代理の三之丞(板垣李光人)は、言葉もなく目をそらしました。トキをはじめ女工たちは、困惑と動揺を隠せません。

松野家を訪れた借金取りの森山(岩谷健司)は、トキに遊女になるように再度提案。「塩を撒け!」と息巻く祖父の勘右衛門(小日向文世)ですが、松野家には塩もありませんでした。

森山を追いかけた銀二郎は、自分に仕事の斡旋をしてくれるよう依頼。勘右衛門には内密で、遊郭での客引きの仕事を始めました。昼は荷運び、夜は客引き、そして夜明け前に起き出して内職。過労がたたり、荷運びの途中でふらついて、倒れてしまいます。それでもなお休まず、夜は再び客引きへ。

心身ともに限界ながら遊郭で懸命に働く銀二郎の前に、司之介(岡部たかし)を伴って勘右衛門が現れました。勘右衛門は「我が家の格が下がる。帰るぞ」と厳命。司之介も、銀二郎をかばってはくれません。たまりかねた銀二郎は「格を気にしとる暇はございません! 一家5人、生きてゆかねばならんのでございます」と叫び、「おじじ様もいっそ、鎧や刀を売って金を作ってはいかがですか」と必死に訴えます。しかし勘右衛門は「お主が恥を晒して作った金など、松野家にはいらん!」と突っぱねました。銀二郎は愕然とするばかり。張りつめていたものがプツリと切れてしまいました。

その夜、銀二郎の帰りを寝ずに待っていたトキ。銀二郎は、トキを長屋の外に連れ出します。

今日の朝ドラ名言【2025年10月20日(月)放送 第16話】
銀二郎「おトキちゃん、どこか遠い街で暮らしませんか。誰も知らない街で2人きりで」

と静かに切り出す銀二郎。すぐに返事ができないトキを見た銀二郎は「忘れてください、こがな戯言」と自嘲。2人は長屋に戻りました。

 

心身ともに限界を迎えた銀二郎がついに出奔! トキは絶叫、視聴者からは同情の声

明け方、目を覚ましたトキは空になった銀二郎の布団と、書き置きを見つけます。銀二郎の出奔を悟ったトキは絶叫。その声に、家族も起き出しました。「私のせいだ」と自分を責めるトキの姿を渋い顔で見つめる勘右衛門。

勘右衛門は一念発起し、銀二郎に言われたように先祖伝来の鎧兜や刀剣を古道具屋に売り払いました。銀二郎の出奔先の住所を書いた紙をトキに手渡し、「金は作った。後継ぎを連れ戻してまいれ。猪の目にかけて、必ずじゃ」と告げます。猪の目とは、猪突猛進の意が込められた松江藩の旗印。松江の武士の誇りそのものです。勘右衛門が手放した鎧兜にも、もちろん猪の目があしらわれていました。

視聴者からは「銀二郎さんが不憫すぎる」「限界を迎えたのも無理はないよ」「どうか逃げ切って」など、ついに心が折れてしまった銀二郎に対する同情の声が寄せられています。

トキは、銀二郎を探すべく松江を出て上京。ままならぬ暮らしの中でもお互いを思い合っていた2人は、果たして再会できるのでしょうか。