【今日の朝ドラ名言「ばけばけ」第11話】司之介「『あー』と言うな、はしたない!」

#朝ドラ「ばけばけ」レビュー 公開日:2025.10.14

2025年10月13日に放送された朝ドラ『ばけばけ』第11話では、主人公・松野トキ(髙石あかり)と銀二郎(寛一郎)の初々しい新婚生活の様子が描かれました。

 

お日様と出雲大社に夫婦で礼拝! トキは怪談好きの婿・銀二郎に夢中

銀二郎とトキの朝は、お日様と出雲大社への礼拝から始まります。トキに倣って柏手を打ち、拙い祈りの言葉を唱える銀二郎。

母のフミ(池脇千鶴)の指南を受けながらトキが作った朝食は、しじみ汁。父の司之介(岡部たかし)から朝食前の発声を促された銀二郎は立ち上がり、「松野家の跡取りとして、いずれはおじじ様、父上様のような立派な当主になりたいと思っております」と挨拶。殊勝ながら、少し肩に力が入っているようです。

一同が見守る中、しじみ汁を口にした銀二郎は思わず「あー」と声を上げました。トキとそっくりな姿です。

今日の朝ドラ名言【2025年10月13日(月)放送 第11話】
司之介「『あー』と言うな、はしたない!」

松野家ではすっかりお馴染みのやり取りながら、銀二郎はどこか気まずそう。

朝食の後は、夫婦そろって出勤。トキは、銀二郎との会話に夢中でサワ(円井わん)が寂しそうにしていることに気づきません。怪談好きの銀二郎は源助柱に興奮を隠せない様子。以前、トキと源助柱を眺めながら「私達も源助さんと同じ人柱だな」と語っていたサワ。切なげな表情で、仲睦まじい2人の後ろを駆けてゆきました。

 

雨清水家の長男、氏松にのしかかる重圧!

新婚生活に浮かれるトキは、職場の機織機に小豆洗いの絵を飾ります。トキをはじめ、新婚の若い女性が多い雨清水家の工場は、笑顔が絶えません。雨清水傳(堤真一)は温かく見守りますが、長男の氏松(安田啓人)は新聞を眺めて上の空。未曽有の不景気の中、その双肩に雨清水家の長男としての重圧がのしかかります。

一方、銀二郎は松野家の家計を支えるために懸命に力仕事をし、トキと帰路につきました。家族が寝静まった夜、ろうそくの明かりの下、銀二郎が語る怪談にトキは耳を傾けます。よい雰囲気になったのも束の間、夫婦の方を見つめる祖父の勘右衛門(小日向文世)が。狭い長屋では、落ち着いて夫婦の時間を過ごすのは至難の業です。

銀二郎との新婚生活が始まって1ヵ月が過ぎた頃、銀二郎、トキ、両親は稼ぎを前に満足気。しかし、借金取りの森山善太郎(岩谷健司)がその大半を取り立ててしまいます。銀二郎は、松野家の抱える借金が想定より多いことを知り、呆然とします。気丈に振舞う銀二郎ですが、その表情は引きつっていました。気を張っている銀二郎の様子を、フミと勘右衛門は不安そうに見守ります。

トキの新婚生活に早くも暗雲が立ち込めて来たことに、視聴者は動揺。「借金返済のために婿入りした銀二郎さんが不憫」などの心配の声が寄せられています。

その頃、雨清水家では長男の氏松が出奔。不景気の中、工場の窮状に責任を感じてのことでした。雨清水タエ(北川景子)と傳は、氏松の残した書き置きを前に表情を曇らせます。

トキの新婚生活も心配ですが、事業の立て直しが必要な状況で跡取りが急にいなくなってしまった雨清水家も気がかりですね。