【今日の朝ドラ名言「ばけばけ」第3話】司之介「飼おうというわけではないのだ」

#朝ドラ「ばけばけ」レビュー 公開日:2025.10.01

ドラマ『ばけばけ』第3話が放送された2025年10月1日。武士の時代が終わり立ち尽くしてしまっていた父・松野司之介(岡部たかし)がついに動き出し、松野家は安泰に思えましたが…。後半に立てられた“フラグ”に「松野家の皆が辛い目に遭うのだけはやめて!」と悲鳴が上がっています。

 

ついに司之介が商売を始めることに

司之介がトキ(福地美晴)に見せたかったものは、「ウサギ」でした。いきなり目の前に現れた本物のウサギにトキは喜びますが、フミ(池脇千鶴)は今ウサギを飼う余裕はないと心苦しい表情を浮かべます。

しかし、司之介は余裕の表情。

今日の朝ドラ名言【2025年10月1日(水)放送 第3話】
司之介「飼おうというわけではないのだ」

そして襖を開けると、庭にはたくさんのウサギが! 司之介は昔の部下・金成初右衛門(田中穂先)と一緒に、ウサギを使って商売をするつもりなのでした。

文明開化の真っ只中、その毛並みや珍しい柄が人気となりウサギが高値で売れていると言います。中には元値が5円だったウサギが、600円で売れた例もあるとのこと。トキの通う小学校の学費が2カ月で1円の時代。600円というのはとんでもない大金です。

もちろん、武士が商いをするということに祖父の勘右衛門(小日向文世)は大激怒。しかしそこは、かわいい孫の必死に頼み込む姿に免じて許しを得ることができました。

 

順調に売れるウサギの一方で不穏な影が…

そんなこんなで始まった司之介の商売は金成の読み通り順調にいき、ひと月で200円の儲けを出すまでに。松野家の財政状況も潤い、食卓に上がる食材もこれまでより豪華になりました。しかしこれで満足せず、トキの将来のためにももっと稼ぐと宣言する司之介。ウサギ相場が良いうちに、金貸しから借りられるだけ借りてウサギに投資するとやる気満々です。

経済的に不安がなくなった松野家の皆の顔には、心からの笑顔が溢れるようになりました。そんなある日、トキは司之介と一緒に出かけた先で借金のかたに売られていく若い娘を目撃します。町にかかる橋の向こうへ連れて行かれる娘。司之介はトキに“川のこちら側は格式高い武家の住む町”“川の向こう側は商人や貧しいものが住む町”だと説明します。

その時、トキは川の向こう側へ連れられていく列の中に見知った顔を見た気がしました。筵でぐるぐる巻きにされ、乱暴に引っ張られていく男は金成に似ているような…。そしてさらには、「ちょっと出てくる」と行って出かけた司之介までもが帰ってこないという展開に――。

不穏な空気が漂うラストに、視聴者からは「怖いフラグ立てるのやめて」「そんなに上手くいくわけないとは思ってたけど、さすがに一家離散はないと信じたい」「司之介さん無事帰ってくるよね?」と不安げな声が上がっています。

一体松野家はどうなってしまうのでしょうか。