【朝ドラ「あんぱん」第128話レビュー】「なんのために生まれて、何をして生きるのか」嵩とのぶの物語から紡がれた『アンパンマンのマーチ』の歌詞に視聴者から感動の声

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.09.24

2025年9月24日(水)に放送されたドラマ『あんぱん』第128話。「アンパンマン」がアニメ化へと進む中、北村匠海演じる嵩の書いたテーマソングの歌詞が「泣ける」と話題になっています。

 

アニメ化を一度は断った嵩だが……

柳井家へ訪れたTVプロデューサー・武山(前原 滉)は、嵩とのぶ(今田美桜)に“大のアンパンマンファン”だと公言。実際に、どのキャラクターが何年に出版されたどの絵本に登場したかをピタリと当てるほどです。その武山が柳井家を訪問したのは、「アンパンマン」をぜひアニメ化したいと伝えるためでした。

しかし嵩は、以前アニメ化の話があった際に設定を変えて欲しいと要求されたことを引き合いに出し、「ボクは、アンパンマンを傷つけられたくないんだよ」とアニメ化を断ってしまいます。しかし数日後、武山は再度柳井家を訪れました。嵩は不在でしたが、「子どもたちのために、アンパンマンを飛ばせてください!」とアニメ化に対する熱い思いを伝えに来たのです。

嵩の帰宅後、のぶは今日訪問してきた武山のことを報告。武山がアンパンマンのことを“弱くてカッコ悪い”と言っていたこと、そしてその弱くてカッコ悪いアンパンマンを“尊敬している”と言っていたと伝えました。すると嵩は武山へ電話をかけ、「あなたのこともテレビ局のことも、まだ信用していません。でも、うちのかみさんのことは信用してるんです」「だからやりましょう」と承諾。ついにアンパンマンがアニメ化へ動き出すことになりました。

 

「アンパンマンマーチ」に込められた思い

そうと決まれば、やることはたくさんあります。まずは大事なテーマソングを決めなければなりません。主題歌は番組の顔だからこそ、嵩はしっかりと自分のメッセージを入れたいと思うものの苦戦。アンパンマンに入り込みすぎて、彼の献身的な「愛と勇気」をどうやって歌詞で表現すればいいのかわからないのでした。

「どういて、アンパンマンは生まれてきたがやろ」とののぶの問いに、「お腹を空かせた人や、傷ついた人たちを救うため」と答える嵩。そして本棚に飾っている弟・千尋(中沢元紀)の写真を見て、“弱い人たちを守りたい”という夢を持ちながらも戦争でその命を散らした彼の気持ちに思いを馳せます。

「そういう人たちが叶えられなかったこと。それを、叶えるためにアンパンマンは……」

そうしてできた「アンパンマンのマーチ」の歌詞を、嵩はのぶに見せました。“なんのために生まれて、なにをして生きるのか”“答えられないなんて、そんなのは嫌だ”“今を生きることで、この命が燃える”――。

これまでののぶと嵩の物語を象徴するかのような歌詞に、ネット上では「アンパンマンのマーチめちゃくちゃいい歌だったんだな」「ダメだ、思わず涙が……」「実際のアニメと少し歌詞違うけど、どっちもジーンとくる詩だ」と感動の声が続出しています。

最終話まであとわずか。アニメ『アンパンマン』の誕生も、もうすぐです。