【朝ドラ「あんぱん」第126話レビュー】『あんぱんまん』をけなす編集者へ反論! 嵩を思う登美子の言動の端々からあふれる母の愛

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.09.22

2025年9月22日(月)に放送された朝ドラ『あんぱん』では、嵩(北村匠海)の母・登美子(松嶋菜々子)が嵩を密かに応援していたことが明らかになりました。

 

『あんぱんまん』をけなす編集者を「卑怯者!!」と叱責

のぶ(今田美桜)が撮影した、ミュージカル『怪傑アンパンマン』の客席の写真を眺めていた嵩は、満面の笑みで拍手を送る登美子の姿に目を留めます。羽多子(江口のりこ)は、自分が登美子を誘ったのだと打ち明け、笑顔を見せました。

羽多子は、登美子に旅行に行くことを提案。行き先は、嵩の育ての母である千代子(戸田菜穂)が住む故郷、高知です。渋りつつも、どこか嬉しそうに「仕方ないわね」と羽多子の誘いを承諾する登美子。

そこへ、のぶと編集者とのやり取りが聞こえてきます。『あんぱんまん』を非難し「親御さんや児童文学の評論家からは評判がよくないんですよ。『自分の顔を食べさせるなんて、教育上よろしくない。あんなグロテスクなもの子どもには読ませたくない』ってね」と笑う編集者。

のぶが反論しようとしたところ、怒りの形相の登美子が登場。「作家が魂込めて描いた作品を批判するなら、正々堂々と自分の意見としておっしゃい! 卑怯者!!」と啖呵を切ります。登美子に圧倒された編集者は、そそくさと退散しました。

編集者を撃退した登美子に、視聴者は騒然。「登美子さんは、嵩のいちばんのファンですね!」「ぴしゃりと意見する姿がかっこいいです」「母の愛を感じました」など、称賛の声が寄せられました。

 

旅立ちの前夜、嵩とのぶがそれぞれ過ごす母との夜

高知への出発前日、登美子は柳井家に宿泊。嵩は、仕事のパリ出張と日程が重なってしまったため高知には同行できませんが、嵩と登美子、のぶと羽多子はそれぞれ母子で一夜を過ごしました。

のぶは、御免与町の子どもたちへのお土産に『あんぱんまん』の絵本を何冊も用意します。羽多子は「アンパンマンは、2人の子どもながやねえ」と、嬉しそう。のぶと語らいながら、羽多子は、早逝した夫の結太郎(加瀬亮)を思って涙ぐみます。のぶも亡くなった最初の夫、次郎(中島歩)のことを述懐。彼岸にいる大切な人たちに思いを馳せながら、母子の夜は更けていきました。

一方、嵩と登美子も今までのわだかまりが解けたかのように、穏やかに語り合います。ようやく本音で話せるようになった母子。

旅立ちの朝、登美子の発案で一同は神社で旅の安全を祈ることに。しかし、フライトの時間が迫る嵩は先に出発します。ふと嵩が気づくと、自分の背中に手を合わせて安全を祈る登美子の姿が。母としての登美子の思いを受け止め、嵩は顔を綻ばせました。

帰京後、高知旅行の写真を現像しに行ったのぶ。写真店の店主の堀井満(石橋蓮司)は、孫に『あんぱんまん』の読み聞かせをしていることを話します。「愛情込めて残されたものは廃れません」という堀井の言葉に背中を押され、のぶの足取りも軽くなりました。

いよいよ最終週を迎えた朝ドラ『あんぱん』。嵩とのぶが大切に作り上げてきたアンパンマンは、どのような飛躍を見せるのでしょうか。最後まで目が離せません。