【朝ドラ「あんぱん」第125話レビュー】アンパンマン誕生の真実! 草吉と和明の心を救ったのは千尋だった

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.09.19

2025年9月19日(金)に放送された「あんぱん」第125話。『怪傑アンパンマン』の初日公演には多くの親子連れが訪れ、終始会場からは子どもたちの楽しそうな笑い声が溢れていました。

 

アンパンマンが草吉の負い目を癒やす

『怪傑アンパンマン』の初回公演は拍手喝采の大成功。観客達はみんな笑顔で帰って行きます。

すると蘭子(河合優実)が客席にやって来て、のぶ(今田美桜)・メイコ(原菜乃華)・羽多子(江口のりこ)をロビーに呼びました。3人がロビーに出ると、そこには箱いっぱいのアンパンマンパンを抱えた草吉(阿部サダヲ)の姿が。

「チビ2号がでけぇスポンサー連れてきたんだよ」という草吉。なんと、蘭子は八木(妻夫木聡)にあんぱんの大口発注を依頼していたのでした。草吉が作ったアンパンマンパンは大人気。子ども達にパンを配り始めると、凄い早さで箱の中が空っぽになっていきました。

パンを配り終えたころ、舞台袖から出てきた崇(北村匠海)は草吉の姿を見てびっくり。「ヤムさん…!」崇は思わず草吉を抱きしめました。こっそりアンパンマンを読んでいた草吉は、崇に「お前も戦争行ったんだな」と話しかけます。「戦争は腹が減るからな」と言う草吉に、「お腹を空かせた人に、あんぱんを届ける。敵も味方も関係ない。どっちが正義かも、どっちが悪かも関係なく、ただパンを届ける。これが僕の思うヒーローなんです」と言う崇。

それを聞いて、草吉は「自分がずっと情けねぇ奴だと思ってきた」と話しました。草吉は、戦時中に倒れた兵士から乾パンを奪って生き抜いた経験を、ずっと負い目に感じていたのです。「あのとき、アンパンマンがいてくれりゃなぁ…」と言う草吉に、「ヤムさん、ありがとうございます、生きててくれて」「そうやって生きててくれたおかげで、あなたは今、僕の隣にいます」とお礼を言う崇。「気持ち悪いぞ」と返す草吉ですが、顔はとても嬉しそうでした。

ふいに「絵本のアンパンマン誰かに似てねぇか?」と尋ねる草吉。すると崇はフフッと笑い、小さい頃の千尋(中沢元紀)をモデルにしたと答えます。

崇は千尋をアンパンマンとして生まれ変わらせ、空に飛ばしていたのでした。

 

父子の絆をつなぐアンパンマンの優しさ

ミュージカル終了後、劇場を飛び出したのぶは、近くの公園で息子と休憩している和明(濱尾ノリタカ)を見つけます。父親の死の真相を聞いてもなお崇のミュージカルを見に来てくれた和明に、のぶはお礼を言いました。公園に駆けつけた崇からも、和明に観劇のお礼を伝えます。

崇の顔を見ながら「柳井さんが、この作品に込めた優しさのようなものを受け取りました。そして、戦場で父が少年に抱いた感情も少しだけ…わかっていけるような気がするんです」と話す和明。続けて「死んだ父さんにも、今日の舞台見せちゃりたかったです」と笑顔で話すと、和明は息子と楽しそうに帰っていきました。

SNSでは「ヤムおんちゃんの負い目がアンパンマンで救われてよかった」「アンパンマンが父子の繋がりの輪を取り戻してくれたんだね」と、多くの視聴者が感動を共有。残りあと5日で「あんぱん」はどのようなラストへ進んでいくのか、最後まで見届けたいですね。