【朝ドラ「あんぱん」第124話レビュー】アンパンマンが飛んだ! 客席10人からの大逆転

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.09.18

2025年9月18日(木)に放送されたドラマ「あんぱん」第124話。客入りが思わしくない『怪傑アンパンマン』を盛り上げるため、ヤムおんちゃん(阿部サダヲ)にあんぱんを焼いてほしいと依頼しに来たのぶ(今田美桜)と蘭子(可合優実)。しかし、ヤムおんちゃんはいつもの調子で2人の話を真面目に聞いてくれません。それでものぶと蘭子は必死に頭を下げますが、結局ヤムおんちゃんは依頼を引き受けてくれず、そそくさと仕事場へ帰ってしまいました。

 

諦めない崇の言葉がみんなを支える

『怪傑アンパンマン』のチケットを売るため、公演前日までチラシを配り続けたのぶ・蘭子・メイコ(原菜乃華)・羽多子(江口のりこ)。しかし、公演初日に劇場へ来てくれたお客さんは、わずか10人でした。

舞台袖から、ガランとした客席を目の当たりにするのぶと崇(北村匠海)。思わずのぶは「小さい子たち、集められなくてごめんね」と崇に謝ります。しかし、崇は「なに言ってんだよ。僕は諦めてないよ。アンパンマンにはのぶちゃんという強い見方がいる」と前向きに明るく答えるのでした。

崇とのぶが楽屋に帰ると、今度はたくやが落ち込んでいます。崇の姿を見て「柳井さんがすごく大切にしてる物語を…大コケさせてしまいそうです」と、今にも泣き出しそうな声で謝るたくや(大森元貴)。

すると、崇は楽屋のみんなに明るく声をかけ始めました。「“困っている時、苦しい時こそ、人を喜ばせることをしよう”というのが僕の座右の名なんです…といっても今思いついたんですけど」。崇の言葉を聞いて、思わず楽屋に笑い声が響きます。「10人のお客さんを、精いっぱい喜ばせましょう」と言う崇に、「まだ初日やけん、こっから尻上がりでいけばよかよ」と勢い付ける健太郎(高橋文哉)。

前向きな2人の言葉で、どんよりしていた楽屋の空気がガラッと変わりました。

 

のぶの想い届く! 劇場に響く子ども達の声

のぶがロビーへ出ると、そこには星子(古川琴音)の姿が。席埋めのために来てくれたことへのぶがお礼を言うと、星子は純粋にミュージカルを見たくて来たと話します。『怪傑アンパンマン』も絵本もすべて読むほどアンパンマンが大好きだと話す星子。ここまでアンパンマンを愛してくれる大人に出会ったことがないのぶは、星子の言葉を聞いてとても嬉しくなりました。

続いて、受付を担当している蘭子の元へ歩くのぶ。客入りの少なさを2人で残念がっていると、そこへ数人の子ども達が男性と共にやってきました。「おばちゃん、見に来たよ!」。なんと、のぶが毎日絵本を読み聞かせていた子ども達でした。

「まだ座れますか?」と尋ねる男性に、「座り放題です」と答える蘭子。しかし、男性は外を見ながら「え?でも…」と不安そうな表情を見せます。のぶが慌てて劇場の外へ出ると、そこには親子連れが行列を作っていました。

満員になった客席を見て、喜ぶのぶ。客席には和明(濱尾ノリタカ)と息子の姿もあり、のぶの喜びはさらに増すのでした。

SNSでも「劇場の外にたくさんの子供達の姿が見えた瞬間、本当に嬉しかった」と、のぶのように安堵する視聴者が続出。子ども達は動くアンパンマンを見て、どう感じたのか? 明日の放送が楽しみですね。