【朝ドラ「あんぱん」第119話レビュー】「やっと見つけたにゃ」東海林が気付かせた逆転しない正義の答え

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.09.11

2025年9月11日(木)に放送されたドラマ「あんぱん」第119話。柳井家へ高知新報時代の上司、東海林(津田健次郎)がやってきました。「なぜ崇(北村匠海)はアンパンマンを描いたのか」という東海林の質問に対し、のぶ(今田美桜)の口から出た言葉は、かつて崇とのぶが追い求めていた、あの答えでした。

 

東海林とのぶ、久々の再会

ピンポン。チャイムの音を聞いたのぶが自宅のドアを開けると、そこには高知新報時代の上司、東海林が立っていました。東海林は高知新報退職後、暇を持て余しているため、のぶと崇のもとへ遊びに来たと話します。

崇の帰りを待ちながら昔話に花を咲かせる2人。崇の作品はすべて見ていると話す東海林は、崇の作品を絶賛します。のぶは崇の作品が愛されていることを知り、嬉しくなりました。

そのころ、八木(妻夫木聡)の会社で編集長を務めている崇は、雑誌に掲載する読者の作品選びに奮闘中。蘭子(河合優実)にも手伝ってもらいながら作品選びを進めていきますが、なかなか選びきれません。そこで崇たちは、一旦休憩を取ることにしました。

「何か、ほかにも悩みがありそうな顔だな」雑誌を見ながらため息をつく崇を見て、声をかける八木。崇は、アンパンマンが子ども受けしない現状に悩んでいました。「テーマはよくわかる。だが、何かが足りないな」と八木が呟くと、それを聞いて「私もそう思います。キャラクターがスマートじゃなくて、押しつけがましいというか…」と厳しい指摘を入れる蘭子。続けて、アキラ(齋藤友暁)も「弱すぎませんか? 飛ぶときもヨロヨロしてるし、マントもボロボロだし」と不満をこぼします。

2人の意見に、「うまく言えないんですけど…。かっこよくなっても、強くなってもいけないんです。アンパンマンは」と返す崇。

「かっこいい正義の味方は一番信用できないか」と八木が返すと、崇は「そう…そうです!」と、何かをつかんだようにハッとして答えました。

 

逆転しない正義の答え

時を同じくして柳井家でのぶと過ごしている東海林は、「1つ腑に落ちん作品がある」と、のぶに話しかけます。東海林は、崇がアンパンマンを流行りのヒーロー物にしない理由がわからない様子でした。

「強さを見せつけず、弱い人や困っている人を救うのが真のヒーローだと思う」と答えるのぶ。続けて、「アンパンマンは、崇さんにとって唯一信じられる正義の味方なんです」と話しました。

のぶの話を聞き、「やっと見つけたにゃ」と微笑む東海林。のぶと崇が話していた“逆転しない正義”こそ、アンパンマンだと言ったのです。

そのとき、のぶから東海林が来ていると連絡を受けた崇が会社から急いで帰ってきました。「おまんらぁが長い時間かけて見つけたもんは、間違っちゃあせん。俺が責任を持つ」と、笑顔で2人にエールを送る東海林。

「アンパンマンによろしゅうにゃ」そう言うと、東海林は颯爽と帰って行きました。

SNSでは「号泣しました!」「多分もう命長くない感じ…。それでも伝えたいことのためにわざわざ来てくれた~」と、東海林の登場に感動した視聴者が続出。東海林から熱いエールを受けた、のぶと崇。アンパンマンが空を飛ぶ日は近そうですね。