【朝ドラ「あんぱん」第116話レビュー】『あんぱんまん』の物語は着々と形に! 一方、『千夜一夜物語』の制作は佳境を迎える

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.09.08

2025年9月8日(月)に放送された朝ドラ『あんぱん』では、嵩(北村匠海)がキャラクターデザインを手がけるアニメーション映画『千夜一夜物語』の制作が佳境を迎える様子が描かれました。

 

嵩のヒーロー『あんぱんまん』の物語は着々と形に!

手嶌治虫(眞栄田郷敦)からの熱烈なオファーを承諾した嵩。漫画家として憧れ、意識し続けていた人物から認められたことで自信を取り戻すことができたのでしょうか。のぶ(今田美桜)は、嵩がずっと下描きのまま温めていたヒーローの絵を清書していることに気づきます。

「あんぱんまんは、敵も味方も関係なく、空腹の人にパンを届けるために戦場の空を飛び回る。でも、国境を越えたところで撃ち落されてしまう」という嵩が披露した物語に、のぶは驚きの声を上げました。嵩は、「大丈夫、決して死にはしない」とのぶを安心させます。

一方、『千夜一夜物語』の制作はついに佳境へ。プロデューサーが納期を気にして焦りを募らせる中、手嶌は決して妥協を許しません。嵩の仕事に絶大な信頼を寄せる手嶌は「納得いくものを描いてください。時間は気にしないで」と声をかけます。「気にしてください!」というプロデューサーの悲鳴のような声を背に、嵩は懸命に鉛筆を走らせるのでした。

視聴者は、鬼気迫る仕事場の様子に騒然。「神様のこだわりと、その期待に応えようとする嵩の二人三脚が素晴らしい」「納得できないものを世に出すわけにはいかない、という強い信念をお持ちなのですね」といった声が寄せられました。

 

寝食を忘れて制作に没頭する手嶌! 仕事帰りに柳井家の茶室で一服

手嶌は寝食を忘れて制作に没頭。仕事が一段落すると、嵩は手嶌を伴って帰宅しました。手嶌は、出迎えたのぶにお茶を点ててほしいと頼みます。お茶を一服した手嶌は「映画は、観た人の人生観が変わるほど面白いものであるべきだ」とのぶに語りました。

戦時中に観せられた軍国主義の映画にうんざりしていたという手嶌。のぶは、「二度と戦争の時代が来ないように、祈りをこめて面白い映画を作ってくださいね」と手嶌を激励します。「面白い映画を作るため、柳井さんの力を借りました」と誇らしげに言う手嶌に、嵩は「面白いものを作りたいという気持ちは僕も同じだ。でも、寝食をおろそかにしてはいけない」と苦言を呈しました。

公式Xでは、『千夜一夜物語』のキャラクター原画を手にして微笑む嵩と手嶌のオフショット、そして作中で使われたデザイン画を紹介。今にも動き出しそうな生き生きとしたキャラクターからは、品質を追求する2人の姿勢が垣間見えます。

夕食を囲みながら、のぶと嵩はあんぱんまんについて語り合いました。あんぱんまんが撃ち落されるという結末の真意を問うのぶに、嵩は「正義をおこなうということは、自分も傷つくことを覚悟しなくてはいけない」と信念を吐露しました。

あんぱんまんの原稿を手にし、「いつの日か飛べ、あんぱんまん」とつぶやくのぶ。あんぱんまんが世間に受け入れられる日は来るのでしょうか。ますます目が離せません。