【朝ドラ「あんぱん」第112話レビュー】「私、もう八木さんの会社には行きません」距離を置こうとする蘭子に八木は……
2025年9月2日(火)に放送されたドラマ「あんぱん」第112話。八木と蘭子の繊細に揺れ動く恋模様が描かれ、「大人の恋、ロマンチック過ぎます!」「今日のやぎらん劇場、あんぱん史上一番ドキドキしました」と視聴者の間で話題を呼びました。
嵩から離れていく漫画家仲間と蘭子を案ずるメイコ
馴染みの喫茶店内で、嵩へ新しい仕事の提案をするたくや。多忙な彼を心配する嵩ですが、たくやは「仕事も恋も全力投球で頑張るのみです」と気合いを見せます。
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たくやは仕事も恋も全力投球⚾
「恋って…でも結婚してるじゃない」
「2回離婚しました✌」
「でも、僕はめげてないです。三度目の正直っていう言葉もありますからね!」🔻二度あることは三度ある…https://t.co/mddLAmfbqD#北村匠海 #大森元貴#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/GX1WHSeOEc
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その時、2人の元へ合流した健太郎。嵩は、ともに切磋琢磨してきた独創漫画派の仲間たちが嵩を誘うことなく世界旅行へ行ったことを聞かされます。健太郎とたくやの不器用な慰め空しく、見るからに元気を失くす嵩。漫画家仲間との距離はまるで、嵩と「漫画家」という夢との距離を表しているかのようでした。
数日後の柳井家には、共にパン作りをする羽多子とメイコ・のぶの姿が。近々柳井家の下の階へ引っ越してくる蘭子の話を持ち出したメイコは、「うち、あの部屋の壁に掛かっちゅう豪ちゃんのはんてん見る度につろうなる。新しい恋をして、幸せになってほしいちや」と想いを吐露します。
固く閉ざされた蘭子の心に今、必要なのは……
メイコが蘭子を気にかけている頃、蘭子の自宅前には八木の姿が。暫く八木の会社を訪れていなかった蘭子の元へ、彼女が書いた広告の宣伝文が掲載された雑誌を届けに来たのです。偶然家の外に出て八木と再会した蘭子は、お隣のおばさんの視線を避けるため八木を自宅内へと招き入れました。
室内はちょうど引っ越し準備中。どこかぎこちない会話が続く中、蘭子が引っ越す話を聞いた八木は「何か、引っ越しで手伝えることは?」と申し出ます。遠くに響く雷鳴を聴きながら、暫く考え込む蘭子。思いついたように「買ってからどうしても開かないジャムの瓶」を取り出した彼女は、その蓋を八木に開けてもらうのでした。
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蘭子が書いた広告の宣伝文が載った雑誌を届けに来た八木。
引越しの手伝いを申し出る八木に、蘭子は開かないジャムの瓶のフタを開けてもらい…#河合優実 #妻夫木聡#朝ドラあんぱん 見逃し配信中📱https://t.co/HHCDLuIyUy pic.twitter.com/mjB8S3esVy
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雨の中去っていこうとする八木。傘を持った蘭子は、彼を呼び止め傘を貸そうとしました。「今度はいつ会社に?」「私、もう八木さんの会社には行きません」「なぜ?」と短い会話を交わしたのち、2人の間へ流れる沈黙と雨音。傘の柄の上から蘭子の手を握ったまま「そんなこと言わないでくれ」と静かに懇願した八木の声には、心なしか切実な想いがこもっていました。雨音と雷鳴が響く中、無言で見つめ合う2人を赤い傘の上から見下ろす構図で締め括られたこの場面。傘の下でのやり取りが気になりますね。
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帰りかけた八木に、傘を渡す蘭子☂
「じゃあ借りるけど、今度はいつ会社に?」
「…私、もう八木さんの会社には…行きません」
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雨上がり、嵩の様子を見に行ったのぶは明るく笑いながら嵩を外へ連れ出します。神社へ続く長い階段の上。「夢が見つかったら思いっきり走ったらえい」という父の言葉を思い出したのぶは、嵩へ「嵩は足が遅いき、いごっそうになれ」と「頑固で大胆不敵に己を貫く」在り方を提案するのでした。
ネット上では「瓶の蓋を開けてもらう行為は、蘭子の心情変化とリンクしているのかもなぁ」「きっと雨は豪ちゃんが『幸せになりな』と蘭子の背中を押してくれたんだよ」という声が続出。戦争で大切な伴侶を喪った2人が踏み出した大きな一歩の行く末を、今後もしっかり見届けたいですね。