【朝ドラ「あんぱん」第111話レビュー】嵩のラジオドラマ『やさしいライオン』が好評! 母を思う子の物語が柳井家に波紋を呼ぶ

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.09.01

2025年9月1日(月)に放送された朝ドラ『あんぱん』では、嵩(北村匠海)が脚本を手がけたラジオドラマ『やさしいライオン』が好評を博し、母を思う子の物語が人々の心を震わせる姿が描かれました。

 

ヤムおんちゃん、再登場! 嵩のラジオドラマ『やさしいライオン』に耳を傾ける

当初構想していた内容を変更し、ライオンと育ての母の犬が空を駆けていくという希望あふれる結末に書き換えた嵩。幼少期に嵩と別れた実の母・登美子(松嶋菜々子)は複雑な表情を浮かべます。

一方、屋村草吉(阿部サダヲ)も職場でラジオに耳を傾けていました。草吉は、同僚たちに「あいつはガキの頃から俺様のアンパンを食ってでかくなったんだ」と誇らしげに語りますが信じてもらえません。それでも草吉は満足そうなほほ笑みを浮かべ、嵩が生み出した温かな物語を思い「あいつらしいな」とつぶやくのでした。

作中で嵩が大切に温めているヒーロー「あんぱんを配るおじさん」をどこか髣髴とさせるような草吉の久々の登場に、視聴者は騒然。「ヤムおんちゃんが元気そうで嬉しいです!」「嵩の今があるのはヤムおんちゃんのおかげだと思う」「草吉は、いつか嵩にとってのヒーローが自分だと気づくのかな」など、喜びや今後への期待の声が寄せられました。

 

登美子と羽多子が一触即発! 柳井家新居の茶室でにらみ合い

のぶ(今田美桜)は『やさしいライオン』を「母親の愛情のありかを描いた物語」と評し、義母の登美子も新居で一緒に暮らしてほしいという思いを吐露します。それを聞いたのぶの母・羽多子(江口のりこ)は「あてが一肌脱ぎましょ」と意気込みました。

数日後、柳井家の新居にある茶室を訪れた登美子に、羽多子は『やさしいライオン』の話を振ります。登美子は「育ての親の千代子さんは、感激して涙を浮かべたことでしょうね。私はなんとも思いませんでしたけど」とつれない様子。のぶは「嵩さんは、幼少期に離れ離れになったお母さんへの気持ちを思い出しながら『やさしいライオン』を書いたんです」とフォローしますが、登美子は取り付く島もありません。

3人がだんだんとヒートアップしていく中、嵩が帰宅。登美子の姿を見て表情を曇らせます。嵩に対して素直になれず、辛辣な言葉をぶつける登美子をにらみつける羽多子。「まず、母親のあんたから頭を下げて謝るべきでは!」と登美子を怒鳴りつけ、登美子も売り言葉に買い言葉で応戦し、2人は一触即発の状態に。

つかみかからんばかりの勢いの羽多子と登美子の間に、のぶは「それまで!」と割って入ります。にらみあっていた2人は思わず吹き出し、その場は収まりました。のぶは、登美子に同居を持ちかけましたが、登美子は軽くあしらい、柳井家を後にします。

「もう、漫画家なんかやめちゃいなさい」と嵩に言い放った登美子は、1人になると自嘲的な表情を浮かべました。嵩に対して意地を張るばかりで、なかなか素直になれない登美子。登美子と嵩、母子の間に果たして雪解けは訪れるのでしょうか。