【朝ドラ「あんぱん」第106話レビュー】「カッコ悪いヒーローがいたっていいじゃない」ついにあの国民的ヒーローの原型が登場
2025年8月25日(月)に放送された朝ドラ『あんぱん』では、嵩(北村匠海)があの国民的ヒーローの原型となるキャラクターを考案し、仲間たちに披露する姿が描かれました。
嵩が考案したヒーローはまさかのおじさん!? 仲間たちに酷評されて意気消沈
1966(昭和41)年4月、打ち合わせの席で元気がないことを指摘された嵩は、辛島健太郎(高橋文哉)といせたくや(大森元貴)に自分が考えたヒーローの絵を見せます。持ち込んだ出版社に酷評されたことを打ち明ける嵩に、「これはヒーローじゃなかやろ」「おじさんですね」と追い打ちをかける2人。
嵩は「お腹をすかせた人にあんぱんを配って回るんだよ」と、このヒーローの魅力をアピールしますが、2人には伝わりません。「カッコ悪いヒーローがいたっていいじゃない」と嵩は憮然とします。
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嵩が考えるヒーローの絵は、健太郎とたくやから「ヒーローじゃない」「カッコ悪い」と言われてしまいます。
「カッコ悪いヒーローがいたっていいじゃない」
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— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) August 24, 2025
仲間たちからは不評だったこのキャラクターは、誰もが知る国民的ヒーローの原型。公式Xには「お腹をすかせている人のところへ飛んで行って、あんぱんをあげるだけのおじさんが実はかっこいいんだ!」「うちの子がお世話になったあのヒーローがいよいよ生まれるんですね」など、興奮を押さえきれない視聴者からのコメントが寄せられました。
嵩からのぶへの誕生日のサプライズプレゼントは『ぼくのまんが詩集』
一方、ドラマの世界で嵩のヒーローが理解を得られるのはまだ先のようです。すっかり意気消沈してしまった嵩。そんな嵩に、のぶ(今田美桜)は「誰が何と言おうと、私はそのおんちゃん好き。嵩さんらしくて」と優しく声を掛けます。
漫画がブームになる中、なかなか漫画家としての芽が出ない嵩に、母の登美子(松嶋菜々子)は不満気。思わず愚痴をこぼす登美子とは対照的に、嵩を信じるのぶは鷹揚に構えています。このようなのぶの姿勢に、嵩は支えられているのでしょう。
のぶへの感謝を形にしたい嵩は、のぶの誕生日に向けて秘かに行動を開始します。その準備のために女性と打ち合わせしているところをメイコ(原菜乃華)に目撃されてしまい、あらぬ誤解を受けてしまうハプニングはありましたが、のぶの誕生日会の席でサプライズプレゼントを何とか渡すことができました。
嵩が取り出したのは、『ぼくのまんが詩集』という自費出版の詩集。漫画を描いている気持ちで紡いだ言葉を集めた詩集、というのがタイトルの由来です。メイコが目撃した女性は、蘭子(河合優実)が紹介した編集者でした。無事にメイコの誤解も解け、一件落着。嵩は「僕のまわりの大事な人たちと、いつもそばにいてくれるのぶちゃんのことを思って書いた」と控えめながら誇らしげな様子でのぶに語り、のぶは「最高の贈り物や」と温かな笑顔を見せませした。
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嵩は、のぶのお誕生日のお祝いに、ないしょで『ぼくのまんが詩集』という本を自費出版していました📖🎉
「僕のまわりの大事な人たちと…いつもそばにいてくれるのぶちゃんのことを思って書いたんだ」
「最高の贈り物や」と喜ぶのぶです🥰#今田美桜 #北村匠海 pic.twitter.com/9aqY2I1zpg
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) August 24, 2025
嵩の詩集は、蘭子経由で八木(妻夫木聡)の会社の面々にも読まれ、好評を博しました。八木は「お前の詩は、全ての人の心に響く抒情詩だ」と絶賛し、嵩に詩を書くことを薦めます。八木は、嵩の絵と詩を描いた湯呑や皿を売り出すことを思いつき、早速動き出しました。
のぶだけでなく、周りの人の心を掴んだ嵩の詩。嵩の詩の才能は、今後どのような形で開花していくのでしょうか。ますます目が離せません。