【朝ドラ「あんぱん」第105話レビュー】ついにアンパンマンの片鱗が! のぶの言葉に嵩が漫画家として動き出す

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.08.22

2025年8月22日(金)に放送された朝ドラ「あんぱん」第105話。別居生活中の2人がそれぞれ前に進むために行動する姿に視聴者から多くの声が寄せられていました。

 

自分の気持ちを整理するのぶ

近距離別居生活が、思いのほか長引いている嵩(北村匠海)とのぶ(今田美桜)。ある日、のぶは喫茶店で羽多子(江口のりこ)と登美子(松嶋菜々子)とお茶をしていました。登美子のお茶を飲むと落ち着くというのぶ。すると登美子が「できた嫁みたいなこと言って」と返し、すかさず羽多子が「できた嫁は家出しない」と突っ込みます。のぶが嵩の仕事に口を出してケンカになった話をすると、登美子が「嵩はああ見えて頑固なところがあるから」と一言。嵩の名前の由来である中国の嵩山(スウザン)の話を持ち出し、昔から一度ヘソを曲げると動かない性格と振り返ります。

のぶは、自分は仕事を辞めて何もしていないのに、嵩に漫画を書いて欲しいと言ってしまったことを少し後悔していました。そんな気持ちを察した登美子は、「負い目を感じず、嵩とガンガンやり合いなさい」とアドバイスを送ります。すると、羽多子が「のぶはハチキンだから、それは嵩が少し気の毒」と一言。真剣な雰囲気が一転して、その場には笑いが広がっていきました。

嵩はのぶが滞在している蘭子(河合優実)のアパートを訪れます。ちょうど外に出てきて、嵩に気づく蘭子。のぶの所在を聞く嵩に、山に1人で登りにいったと伝えます。心配で落ち着かない嵩をよそに、山道を歩くのぶ。途中で「手のひらを太陽に」を歌いながら、下山する家族とすれ違います。やがて山頂に到着したのぶは大声で「嵩ー、ボケー」と叫び、すっきりした表情に。その後、「僕らはみんな生きている」と歌を口ずさむのでした。

 

のぶはようやく嵩に思いの丈を伝える

のぶの言葉や幼少期のヤムおじさん(阿部サダヲ)のあんぱんを食べたことを思い出し、漫画の原稿用紙に夢中で何かを描く嵩。周りが暗くなっても夢中で描き続ける嵩に、帰宅したのぶが「ただいま、嵩さん」と声をかけます。

謝るのぶに、嵩は本当に山に登ったのかと問いかけました。登美子に嵩の名前の由来を聞き、山の空気を吸って自分と向き合いたかったと話すのぶ。そして「大志を抱け」という父の言葉を胸に無我夢中で走ってきたけれど、何者にもなれなかったことを後悔していると打ち明けました。何もできずに申し訳なく思っているのぶの手を握り、嵩は「誰のせいでもない、僕たち夫婦はこれでいい」と伝えます。

涙が止まらないのぶに、「誰かのために走ってた、のぶがいなかったら今の僕はいない」と語りかける嵩。笑顔で「そのままで最高だよ」とのぶに伝えるのでした。

心配したら腹が減ったといい、あんぱんを食べるか尋ねる嵩。のぶはふと、机の上に1枚のイラストが置かれているのに気づきます。そこにはあんぱんを配るおじさんの姿が。それが、やがてアンパンマンへと繋がるキャラクターだったのです。

嵩に自分の気持ちを打ち明けるのぶの姿に、ネット上では「のぶちゃんの気持ちが痛いほどわかる」「和解できたようでよかった」と共感と安堵の声が多く寄せられました。本音で向き合いさらに絆が深めた2人が、今後どんな道を進んでいくのか目が離せませんね。