【朝ドラ「あんぱん」第103話レビュー】高知から懐かしい人物が柳井家に来訪! 「たまご食堂」開店への希望に満ちるものぶは何だか浮かない顔…?

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.08.20

2025年8月20日(水)に放送されたドラマ『あんぱん』第103話では、北村匠海さん演じる柳井嵩の新たな仕事の様子や懐かしい人との再会が描かれました。周囲が変わる中、のぶ(今田美桜)が呟いた言葉に「胸が苦しくなった」との声が上がっています。

 

テレビに出ることになった嵩

柳井家にやってきた健太郎(高橋文哉)が持ってきたのは、『まんが教室』という番組に先生として嵩に出演して欲しいという話でした。断ろうとする嵩ですが、是非にと言う健太郎、そしてのぶの後押しで引き受けることに。

迎えた収録当日。当時の番組は生放送のため、失敗は許されません。のぶは蘭子(河合優実)とメイコ(原菜乃華)、そしてメイコの2人の子どもと一緒にテレビの前で見守ります。冒頭から嵩は緊張で表情はカチコチ。「絵描き歌」を共演の落語家(立川談慶)が歌い、嵩が歌に合わせて絵を描くのですが、緊張の余り失敗してしまいます。本来なら“カバ”が出来上がるところ、“バカ”の絵ができちゃった…。焦る嵩ですが、子どもたちは大喜びです。

のぶは嵩の活躍を高知にいる母・羽多子(江口のりこ)に電話で報告。そして蘭子や孫たちの誘いで、羽多子が今度東京へ来ることになりました。

 

母・羽多子と共に柳井家を訪れたのは?

家で羽多子を出迎えた嵩とのぶ。しかし、羽多子は「もうひとり連れてきたがや」と言います。そして現れたのは、なんと「こんた」こと康太(櫻井健人)でした。康太は朝田家の場所を借りて食堂を始めたいと思っていて、その相談に来たのです。もちろん賛成の嵩とのぶ。こんたは、食堂の名前を「たまご食堂」にすると決めていました。

嵩と共に赴いた戦地で、極限状態の中民家に押し入り食べ物を強奪しようとした過去をこんたは忘れていません。そして、数少ない食料の中からゆで卵を出してくれた現地の人の温かさも。あの時の恩を、食堂をすることで他の人へ返していきたいとこんたは説明します。その言葉に羽多子も「及ばずながら、あてもたまご食堂手伝うわ」と約束するのでした。

夫を早くに亡くし、女手ひとつで3人の姉妹を育て上げた母。今では御免与町で皆に頼りにされ、これから「たまご食堂」も手伝っていくと前向きです。また蘭子は東京で“筆一本”でやっていて、メイコも今ではしっかり者の2児の母。彼女たちの姿を嬉しく、誇らしく思うもつい、のぶの口から思いがこぼれてしまいます。

「うちは…、何しよったがやろ」

嵩を応援するために、のぶは一生懸命やっています。しかし、ふとのぶが浮かべた自嘲や不安の入り混じった表情に、視聴者からは「自分だけ何もしてないように思えるかも知れないけど、のぶちゃん頑張ってるよ自信持って!」「仕事クビになったのはのぶのせいじゃないから…」「自分は何やってんだろって、気持ちがすごくわかるだけに辛いよね」といった声が寄せられました。

一方で、軌道に乗る嵩の『まんが教室』。忙しくなりそうな嵩に、のぶは何を思うのでしょうか。