【朝ドラ「あんぱん」第101話レビュー】「苦労らあて、いっぺんも思うたことない」崇とのぶのすれ違う想い
2025年8月18日(月)に放送されたドラマ「あんぱん」第101話。崇(北村匠海)が『手のひらを太陽に』の歌詞を見せると、早速メロディーを乗せていくたくや(大森元貴)。自分の詩が曲になっていく初めての経験に、思わず笑顔を見せる崇でした。
歌の大ヒットの裏で漫画から離れていく崇
『手のひらを太陽に』は、NHKの『みんなのうた』で紹介されたことをきっかけに大ヒット。人気歌手の白鳥玉恵(久保史緒里)が歌唱を担当したこともあり、瞬く間に子どもから大人まで知る名曲となりました。
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
「手のひらを太陽に」は、『みんなの歌』で紹介され、子どもたちのあいだで歌われるようになりました👐
仕事を頼まれると断れず、何でもやっつけてしまう嵩は、漫画家の仲間たちから”ファイティングやない”と呼ばれています🥊#北村匠海 #高橋文哉 #久保史緒里 pic.twitter.com/hLFTfqc61b
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) August 18, 2025
多忙な日々を送るようになった崇ですが、仕事の内容は漫画に関係ないものばかりです。漫画家仲間からも、頼まれたら断れない性分から“ファイティングやない”と呼ばれる始末。家に遊びに来ていた健太郎(高橋文哉)からは「かっこよかやんか!」と褒められますが、この状況に納得していない崇は「もうこれ以上は断る」と言い、白鳥との打ち合わせへ出かけていくのでした。
先生と呼ばれることにむず痒さを覚える崇は、白鳥に先生呼びをやめてほしいと頼みます。すると「崇さん」と、なれなれしく呼び始める白鳥。困った表情を見せる崇ですが、白鳥は気にせずリサイタルの構成を崇に依頼してきます。「無理です」と何度も断る崇ですが、結局、白鳥の勢いに押されて依頼を引き受けてしまうのでした。
職場を失ったのぶと、創作に行き詰まる崇
数日後、のぶ(今田美桜)と崇が八木(妻夫木聡)の会社へ設立祝いを渡しに行くと、かつてガード下でのぶが読み書きを教えていたアキラ(齊藤友暁)と、戦時中の崇の上司、粕谷将暉(田中俊介)が一緒に働いていました。まさかの再開に驚いていると、今度はフリーランスの物書きとして働いている蘭子(河合優実)がビーチサンダルの宣伝文を持ってやって来ます。「君にしか書けないものを書くんだ」と八木から3度目のダメ出しをされる蘭子ですが、めげずにやり直しに励む姿は凛々しくありました。
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
八木は、新たに会社を設立しました。
社員として働いていたのは、ガード下にいたアキラと、戦時中に宣撫班長だった粕谷😲
フリーランスの物書きになった蘭子も、商品の宣伝文を担当しています✍#今田美桜 #北村匠海 #河合優実#田中俊介 #齊藤友暁 #妻夫木聡 pic.twitter.com/AT4FKhPYRN
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) August 18, 2025
「漫画描いてるのか?」突然の八木からの質問に、たじろぐ崇。「お前にしか描けないものを描くのは苦しいか?それでも逃げちゃだめだ。漫画は描き続けろ」八木に核心を突かれた崇は、「そうですよね…」と答えるのが精一杯でした。
八木の言葉を受け、久々に漫画制作に取り組もうとする崇ですが、アイデアが出てきません。イライラして用紙をゴミ箱に放り込む崇。思うように漫画が描けない現状は、想像以上に崇を苦しめていました。
後日、突然会社をクビになるのぶ。“会社で働く女性は若くて素直な独身女性”という風潮が強かった日本で、既婚女性ののぶが働き続けるのは難しかったのです。落ち込んで自宅に帰ってきたのぶがドアを開けようとすると、中には白鳥が居ました。ドアを開けられずにいたのぶでしたが、白鳥が「崇さん」と呼ぶ声を聞き、思わず中に入ります。
「職業婦人だなんて、立派だわ」と言う白鳥に、涙をこらえながら今日クビになったと告げるのぶ。話を聞いて驚いた崇は、その晩「今度は僕が頑張るから」とのぶに声をかけます。しかし、のぶは寂しそうに「苦労らあて、いっぺんも思うたことない」とつぶやくのでした。
SNSでは「2人の気持ちも少しすれ違いが起きそうな予感」と不穏な空気を感じる視聴者が続出。状況が真反対ののぶと崇。今後2人はどうなっていくのでしょうか。