【朝ドラ「あんぱん」第100話レビュー】「人を喜ばせるのは漫画だけに限らない」 のぶの嵩を支える行動と言葉に視聴者から大反響

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.08.18

2025年8月15日(金)に放送された朝ドラ「あんぱん」第100話。漫画家として行き詰まる嵩(北村匠海)と、陰ながら支えるのぶ(今田美桜)の姿に視聴者からさまざまな意見が寄せられました。

 

漫画家としての人生に行き詰まる嵩

ミュージカルの打ち上げで、演出家・六原(藤堂日向)と会話する嵩。「柳井さんは人を書ける作家」と言われ、嵩は考え込む様子を見せます。自宅の窓辺でぼんやりとする嵩を気にかけるのぶ。嵩は舞台を作るのは楽しかったが、夢に向かって迷わず走るみんなを見て自分にはそこまでの情熱がなかったと悔しがります。

嵩の家に、いせたくや(大森元貴)が訪問。嵩は歌の詩が書ける人だと伝え、嵩が書いた漫画のセリフを面白いながらも悲しくてどこか温かいと表現しました。1度歌詞を書いてくれないかと提案しますが、僕は漫画家だから漫画を描くべきだと断る嵩。いせが帰った後、やってみたらとのぶが勧めますが、嵩は仕事に口を出さないでと突き放します。

カフェで健太郎(高橋文哉)に、自分は漫画家として道半ばで寄り道している時間はないと伝える嵩。健太郎は応援しているのぶの気持ちを考えて頭を冷やせと叱り、席を立ちました。家では今日も遅くなるからご飯を自分で食べてとのぶが出かけます。

夕方に雑貨屋で働いているのぶのもとを訪れた蘭子(河合優実)。のぶは八木(妻夫木聡)に紹介した後に、嵩が作詞の仕事を断ったことを話します。八木は「あいつの言葉はすべて詩に聞こえる」と言い、蘭子は「そんな風に感じるあなたも詩人ですね」と返答。

のぶは蘭子が会社勤めをしながら映画の記事を書いていると説明します。八木が独立について尋ねると、蘭子は学歴のなさを理由に見下されることがあると語りました。それを聞いた八木は「逆境が人に及ぼすものほど輝かしい」とシェイクスピアの言葉を引用し、励まします。

のぶが帰宅すると白紙の漫画の原稿用紙があり、嵩は昼間も全く漫画が描けない様子。嵩が気分転換に外出すると、雑貨屋で働くのぶの姿が目に入ります。驚いた様子の嵩は八木に、少し前から嵩に好きなことをやらせるためにのぶが2人分働いていると伝えられました。

陰ながら支えるのぶに背中を押される嵩

大雨の中、走って家に駆け込むのぶと嵩。のぶが雨に濡れた嵩を拭こうとすると、嵩は苦労ばかりかけてごめんとのぶを抱きしめます。のぶは「苦労なんて思っていない、たまたま今描きよる漫画が売れんだけやろ、それやったらなんでもやってみたらええのに」と一言。続いて、「人を喜ばせるのって漫画だけに限らんと思う」と言葉を添えました。

身体を拭いていると停電になり、懐中電灯を2人で探します。見つけた懐中電灯の光が嵩に当たったため、とっさに手で遮るのぶ。すると光で手の血管が透けて血が流れている様子が見えます。そして嵩が「手のひらをすかしてみれば、真っ赤に流れる僕の血潮」と呟いたのでした。

葛藤する嵩とそれを支えるのぶの姿に、ネットでは「のぶちゃんの影で支える姿が素敵」「のぶの健気さにうるうる」と感動する声が続出。

不満もこぼさず支え続けるのぶと、そんな姿を知り仕事について改めて考えた嵩。行き詰まっている状況を、今後2人がどのように乗り越えていくのか注目です。