【朝ドラ「あんぱん」第95話レビュー】嵩がついに決意! 漫画家として歩き出した嵩の行動に視聴者からも応援の声

#朝ドラレビュー 公開日:2025.08.08

2025年8月8日(金)に放送された朝ドラ「あんぱん」第95話。嵩(北村匠海)が漫画家として生きていく決意を固めたことで、2人が直面するさまざまな問題に視聴者から多くの感想が寄せられました。
 

漫画家として生きていく決意をした嵩

喫茶店で「今日こそ退職願を出そうと思っている」と健太郎(高橋文哉)に相談する嵩。健太郎は、まだ退職していなかったことに驚きます。のぶ(今田美桜)を路頭に迷わせるわけにはいかないと悩む2人。すると、ちょうど向かい側の席から、「先生」と呼ばれる人物の会話が聞こえてきます。そこにいたのは天才・手嶌治虫(眞栄田郷敦)でした。

次回は少女漫画を書くと編集者に語る手嶌の話を聞き、その場から離れたくなった嵩。急いで店を出ようとしたところ、手嶌に声をかけられます。嵩の靴紐が解けており、手嶌は「二重にすれば解けない」と親切に教えながら、自ら嵩の靴紐を結んだのでした。


職場に戻り、引き出しの中にある退職願を見つめる嵩。決意したかのように強く引き出しを閉め、ついに退職願を部長に提出します。

一方、事務所に帰ってきた薪(戸田恵子)に、悲母の会のみんなの声をまとめた資料を手渡し、話し合いの場を設けてほしいと懇願するのぶ。薪は「国同士の戦争をしてはいけないが、理想を追いかける余裕がどこにあるのか」と返し、綺麗事ばかりではやっていけないと現実の厳しさを突きつけます。戦争のない世の中を作るのは綺麗事なのかと問い返すのぶに、やり方に文句があるなら辞めていいと薪は言い放ちました。

 

2人の人生に立ちはだかる壁

のぶが帰宅すると、家の前には登美子(松嶋菜々子)の姿が。嵩に後で大事な話があると言われたため、待ちきれずに来てしまったのです。おめでたか嵩の出世かと期待の表情で聞く登美子に、違うと返すのぶ。そして嵩が仕事を辞めてプロの漫画家として生きていく決意を固めたと伝えます。そんなのぶに「真っ当な人生か」と問う登美子。それでものぶの決意は揺らぎません。

嵩も帰宅し、仕事を辞めるのは無責任すぎるため考え直すよう伝える登美子でしたが、嵩は意志を曲げませんでした。そして「もう僕たちの人生に立ち入らないでくれ」と伝え、嵩は登美子に帰るよう促します。

星空の下、登美子に八つ当たりしたことを情けないと反省する嵩。手嶌と会い、彼を意識している一方で、自分の存在が知られていないことに悔しさを滲ませます。才能もあり、人柄も良い非の打ちどころがない手嶌。そんな彼と比べ、自分の小ささを痛感し、嵩は肩を落とします。

綺麗なお月様が手嶌のようだと自分を卑下する嵩に、「でもうちにはわかる」とのぶが一言。のぶはちっぽけな嵩が、いつか天才もびっくりするような作品を作ると確信している様子です。嵩は根拠がなさすぎると苦笑いしますが、その顔にはどこか力が抜けて優しい表情に戻っていました。

嵩の漫画家として生きていく決意と手嶌治虫の登場に、「今後の関係が楽しみ」「運命の出会い」と視聴者から期待の声で大盛り上がり。

新しく始まった嵩の漫画家としての人生。これから立ちはだかるさまざまな壁に2人はどう立ち向かっていくのでしょうか。そして手嶌との関わりが嵩にどんな影響を与えるのか、目が離せませんね。