【朝ドラ「あんぱん」第83話レビュー】「嘘だろ…」高知を襲った未曾有の災害に祈るような声が続出「もう誰も失って欲しくない」

#朝ドラレビュー 公開日:2025.07.23

2025年7月23日放送のドラマ『あんぱん』第83話では、今田美桜さん演じる若松のぶが薪鉄子(戸田恵子)の元で生き生きと働き始めていました。子どもたちのために奮闘するのぶですが、その時日本を未曾有の災害が襲い、「どうか無事でありますように…!」と祈るような声があがっています。

 

孤児のためにやるべきことを見つけたのぶ

戦災孤児たちに話を聞くのぶ。施設から逃げてきた子や親戚の家から逃げてきた子など、ガード下にいる子どもたちはここに来るまでかなり劣悪な環境にいたようです。薪が言うには、政府が出した孤児に対する保護方針はあくまで「親戚など個人の家庭での保護が第一という方針」。現状、国が個人に保護を丸投げしている状態なのです。

児童施設も、政治家が視察に行くようなところは環境がいいのですが、そうでないところはまだまだ整備されていないのが現実。のぶは、施設の状況を調べることにしました。

一方、『月刊くじら』編集部では柳井嵩(北村匠海)がスランプに。締切りが迫っているものの、漫画のアイデアが浮かんできません。編集長の東海林(津田健次郎)は発破をかけようと、大阪の新聞に連載されている“手嶌治虫”の漫画を嵩に見せました。これで一念発起してくれればとの思いでしたが、嵩はますます落ち込んでしまうばかり。琴子(鳴海唯)は「やっぱりのぶさんがおらんと駄目ながやないですか」と、嵩のスランプの原因はのぶだと言います。

 

西日本を大きな災害が襲う…

そんな嵩のスランプなど知らないのぶは、薪の仕事を手伝う傍らで“取材のお礼に”とガード下の子どもたちに“字”を教えていました。優しく教えてくれるのぶに懐く子どもたち。八木信之介(妻夫木聡)も気難しい顔をしながらではありますが、「好きにしろ」と子どもたちに字を教えることを許してくれました。

そしてのぶが東京に来て2カ月が経った昭和21年12月22日。いつものようにのぶが出勤しようとすると、険しい表情で新聞を読む八木の姿が。なんと西日本で大きな地震があり、和歌山と高知で甚大な被害が出ているというのです。

慌てて薪の事務所に駆け込むのぶですが、高知に電話が繋がらず家族の安否もわかりません。どうやら現地では余震が続き、津波の被害も出ているそうです。高知から遠く離れた東京で、無事を祈ることしかできないのぶ。

高知新報では『月刊くじら』編集部の東海林と岩清水(倉悠貴)、琴子が荒れ果てた編集部で市街の被害について話していました。しかし、そこに嵩の姿はありません。大地震は早朝に起こったのですが、3人はその前日会社に泊まっていたため難を逃れました。ただ嵩だけは自宅へ戻っていたため被害に遭ったと見られ、まだ連絡がつかないのです。

まさかの事態にネット上では「嘘だろ…どうか無事であってくれ」「嵩はもちろん心配だけど、のぶの家族も含めてもう誰も失って欲しくないよ」「お願いだからみんな助かって」と悲痛な声があがっていました。

安否不明の人たちに、のぶは無事再会できるのでしょうか。