【朝ドラ「あんぱん」第80話レビュー】ヤムおじさんが再登場! 朝田家ではそれぞれが新たな決意をもとに再スタート

#朝ドラレビュー 公開日:2025.07.18

2025年7月18日(金)に放送された朝ドラ「あんぱん」第80話。釜次(吉田鋼太郎)の旅立ちと草吉(阿部サダヲ)の再登場に、視聴者から悲しみと期待の声が多く寄せられました。

 

朝田家にヤムおじさんが再登場

釜次の葬儀の最中に、旅先から戻ったヤムおじさんこと草吉が再登場。彼は釜次の死を知らずに帰ってきており、釜次の葬式を見て「ひでえじゃねえか」と呟き、呆然と立ち尽くします。

かつてパン職人だった草吉は運び屋として食いつないでおり、パンの作り方も忘れてしまった模様。そんな草吉に「もう1度ヤムおじさんのあんぱんを食べたい」とメイコ(原菜乃華)たちが言い、羽多子(江口のりこ)も釜次にもあんぱんを供えてやりたいと話します。しかし、朝田家はすでにパン屋を閉めており、戦争で小麦や砂糖といったパンの材料も手に入らない状況。闇市であれば手に入るかもと提案しますが、草吉はパン作りに欠かせない「酒種」が旅の途中でダメになってしまい、材料がそろってもパンを焼けないと拒否するのでした。

その夜、釜次の寝巻きに身をまとい、静かにパン焼き釜に一礼する草吉。そして翌朝、部屋から草吉の姿は消えていました。朝田パンの再開も叶わず途方にくれる朝田家でしたが、のぶ(今田美桜)は前を向き、みんなを支えると強い意志を伝えます。

 

新たな決意で動き出す朝田家

編集室に出勤したのぶは、「また今日から頑張ります」とやる気を見せていましたが、東海林(津田健次郎)は「頑張らなくていい」と一言。のぶには記者としての適性がないと厳しく告げます。一生懸命になればなるほど客観性を失ってしまうのぶは記者として致命的でした。まるで軍国教育に加担した罪滅ぼしで記事を書いているように見え、ジャーナリストとして冷静に記事をかけるとは思えないと伝える東海林。続けるかどうかよく考えるようにとのぶに言い、のぶは目に涙を溜めながら言葉を受け止めていました。

夜もなかなか眠れず、ふと机の中の手帳を手にします。次郎や鉄子、釜次が語った言葉を思い返し、自分の進むべき道について思いを巡らせるのぶ。翌朝、朝田家で決意を伝えようと呼びかけたところに、釜次のところへ参りにきた嵩(北村匠海)が鉢合わせます。のぶは嵩と朝田家のみんなを前にして、東京で薪先生(戸田恵子)の手伝いをしたいと思いを伝えるのでした。

のぶが思いを伝えたその日、朝田家にはパンの匂いが。なんと草吉がパンを焼いていたのです。みんなでアンパンもどきを口にして、懐かしくもあたたかい味に笑顔が溢れました。

草吉の登場にネット上では「ヤムおじさんおかえりなさい」「ヤムおんちゃん、遅いよ」と再登場の喜びと、帰ってくるタイミングの遅さに多くの反応が寄せられていました。

新たにそれぞれの思いを胸に再び動き出した朝田家。これからの展開に期待が高まります。