【朝ドラ「あんぱん」第79話レビュー】「面白がって生きえ」釜じいが伝える最後の想い
2025年7月17日(木)に放送されたドラマ「あんぱん」第79話。釜次(吉田鋼太郎)が寝込んでいると蘭子(河合優美)から聞いたのぶ(今田美桜)とメイコ(原菜乃華)は、急いで朝田家へ帰ります。久しぶりに家族全員が揃った朝田家。釜次は結太郎(加瀬亮)が残した帽子を手にしながら、孫達へ遺言を残すのでした。
崇の漫画が釜じいに届けた“いつもの朝田家”
いつもどおり仕事場に座っている釜次を見て、拍子抜けするメイコとのぶ。体調を気遣う2人に「ピンピンしちょらあ!」と気丈に振る舞う釜次ですが、羽多子(江口のりこ)によると、釜次の肺はだいぶ弱まっているようでした。
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釜次の体調不良を聞いて、急いで帰ってきたのぶとメイコ。
二人を見て元気に振る舞う釜次でしたが、体はつらそうで…
「肺の方がもうだいぶ弱っちゅうらしいがよ」#吉田鋼太郎#朝ドラあんぱん📱https://t.co/Jj3k4nAYP1 pic.twitter.com/VeGjmilMzn
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居間で釜次を中心に集まる朝田家。羽多子から今日はいつもどおりにして欲しいと伝えられたこともあり、のぶは薪鉄子(戸田恵子)から仕事に誘われていると近況を報告します。蘭子に東京行きを訪ねられるも「行かんよ」と即答するのぶ。しかし、釜次から「本当にそうか?」と聞かれると言葉が出てきません。釜次はのぶの本心を見透かしていました。
しばらくして、蘭子から釜次の話を聞き、心配でやって来た崇(北村匠海)。崇の心配をよそに、釜次は「おまんの漫画は、くだらんのう。けど… 面白い」と伝えます。その様子を見て、崇に釜次の漫画を描いて欲しいとお願いするのぶ。崇は目に付いたパン釜をヒントに、あんぱんをこっそり食べて腹を壊す釜次の漫画を描きます。漫画の中ではいつもと変わらない朝田家の賑やかな様子が描かれており、「何じゃこりあ。バカじゃのう」と思わず笑い声をあげる釜次。崇の漫画のおかげで、空気が沈んでいた朝田家に笑顔の花が咲きました。
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嵩の漫画を気に入っている様子の釜次
のぶは”釜次のために漫画を描いてもらえないか”と相談します完成した漫画を見て釜次は
「なんじゃこりゃあ…バカじゃのお」
とうれしそうに笑います#今田美桜 #北村匠海 #江口のりこ #河合優実 #原菜乃華 #浅田美代子 #吉田鋼太郎 pic.twitter.com/kxQ4RNkeor— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) July 16, 2025
「面白がって生きえ」釜じいの言葉が導く家族それぞれの未来
その日の夕方、釜次は結太郎が残した帽子を手に取りながら、朝田石材店は自分の代で畳むと家族に宣言します。続けて「この家に縛られたらいかんぞ。おまんらも面白がって生きえ」と伝える釜次。自分が石屋として面白がって生きてきたように、また、結太郎が言ったように女子こそ大志を抱き、自分のやりたいことをして生きて欲しいと伝えます。
一呼吸置いたあと、結太朗の帽子をかぶる釜次。のぶを見ながら「おまんを待ちゆう人がおったら、そこに向こうて走れ。間違うても転んでもえい。それも全部面白がって生きえ」と伝えます。続けて蘭子とメイコの名前を呼ぶ釜次。その姿はまるで、結太郎のようでもありました。
のぶや蘭子が笑顔で返事をするなか、「うちが面白がって生きちゅうときは、歌いゆうときや」と、自分のやりたいことを明るく伝えるメイコ。孫達が立派に育った姿を見て安心した釜次は、よさこい節をリクエストします。孫達が歌うよさこい節を聴きながら、釜次は最後にくらへ感謝の言葉を継げ、生涯に幕を閉じたのでした。
SNSでは「結太朗の思いも乗せて、のぶに走れという釜じいに号泣」「孫達の歌声を聞いて最期に妻への感謝の言葉を述べ、息子の形見を身につけ踊る夢を見る釜じい… 本当に泣ける…」と釜じいの死を悲しむ声が多くあがっていました。釜じいの遺言を聞いたのぶは、東京へ行くのか、高知新報へ留まるのか。明日の放送も目が離せません。