【朝ドラ「あんぱん」第74話レビュー】女心がわかっちゃあせん! 琴子が明かしたのぶの秘密

#朝ドラ「あんぱん」レビュー 公開日:2025.07.10

2025年7月10日(木)に放送されたドラマ「あんぱん」第74話。琴子(鳴海唯)は行きつけの居酒屋で出会った崇(北村匠海)と健太郎(高橋文哉)の会話を聞き、崇のウジウジした態度に「女心がちっともわかっちゃあせん!」と一喝。就職試験の裏側で起きていたことを明かし、崇の背中を押すのでした。

 

「本当に好き」とは何か

東京出張の前日、メイコ(原菜乃華)はのぶ(今田美桜)に健太郎の名前を隠しながら好きな人の存在を告げます。「好きな人に振り向いてもらえたら、お嫁さんになって幸せになるがやき」と純粋に話すメイコ。それに対し、のぶは戦死した次郎(中島歩)のカメラを首にかけながら、「幸せになるかどうかより、この人とやったら不幸になってもえい。それが本当に好きやということやないやろうか」と静かに返します。

メイコはのぶの表情を見て、まだのぶの心の中に次郎への想いが残っていることを改めて実感するのでした。

 

女心に鈍い崇と健太郎

健太郎に会うため、闇市に出かけるメイコ。勇気を出して「健太郎さんにも不幸になってもえいき、一緒におりたい人いますか?」と訪ねると、健太郎は「戦争で死にかけてやっとの思いで帰ってきたけん、どうせやったら幸せになりたかよ。」と言われます。“好き”の定義が自分と同じだったことに喜ぶメイコ。しかし、素人のど自慢の放送を聴くために毎回闇市へ来ていると勘違いしている健太郎に、メイコの想いが届く日は遠いようです。

その頃、のぶ達は明日からの東京出張で“ガード下の女王”こと、婦人代議士の薪鉄子(戸田恵子)に取材をおこなうことを決定。同時に、東海林(津田健次郎)は東京のことをよく知っている崇に8月号の表紙を描くよう伝えます。新たな仕事を獲得した崇を、嬉しそうな表情で見守るのぶ。全員で東京入りに向けて心を一つにした瞬間でした。

その夜、崇は近所の居酒屋で飲みながら、健太郎に仕事で東京へ行くことを伝えます。のぶと一緒に働けるうえ、東京にも行けることを喜んでくれる健太郎に対し、「必死に前に進もうとしている人を、俺みたいなやつが好きになっちゃいけないんだよ」と、自分の気持ちを押し殺す崇。

ウジウジした態度にため息を漏らす健太郎でしたが、突然うしろの席から「女心がちっともわかっちゃあせん!」と大きな声が。声の主はのぶと同期の琴子でした。琴子は崇に「柳井さんが高知新報へ入社できたのは、のぶが上司へ柳井さんが描いた漫画を見せて食い下がったからだ」と教えます。その事実を知り、はにかむ崇。健太郎にも「今ここで動かな一生後悔するばい」と背中を押され、崇は東京でのぶに告白する意思を固めたのでした。

SNSでは「健ちゃん鈍いなぁ~。本当はメイコちゃんの気持ちに気づいているの?と思うくらいのとぼけっぷり」「のぶちゃんにいい所見せれるように頑張れ崇!」と、健太郎の鈍感さや崇に渇を入れる声が多く見られました。

次回からは、いよいよ東京出張。ガード下の女王と無事出会えるのか、崇はのぶに想いを伝えられるのか、見所満載ですね。